【日本文学とワンピース】『桃太郎』

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『桃太郎』

 『桃太郎』は日本で最も有名な昔話の1つで、桃から生まれた桃太郎がきびだんごで犬・猿・雉をお供につけて鬼ヶ島へ鬼退治に行くお話。

三大将

三大将(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 頂上戦争勃発までの海軍本部の大将〝赤犬〟〝青雉〟〝黄猿〟の3人は、いずれもお供として鬼ヶ島についていった桃太郎の家来の動物達の名を持つ。

 しかし、桃太郎に関連する海兵は登場せず、当時の彼らの上司つまり元帥の地位に就いていたのは〝ヒトヒトの実〟モデル〝大仏〟の能力者であるセンゴクだった。

ワノ国編における『桃太郎』

 『桃太郎』はワノ国編にて再び描かれれる。

桃太郎ときびだんご

 ワノ国編冒頭、ルフィが出会ったお玉は〝キビキビの実〟に能力者で狒々ひひ狛犬こまいぬを手なずける。

お玉のきびだんご(出典:尾田栄一郎『ONE PIECE』集英社)

 狒々とは大きな猿の姿をした日本の妖怪で、狛犬とは獅子に似た獣である。

 「忍者海賊侍ミンク同盟」の大将・光月モモの助はワノ国を支配するカイドウという鬼を退治すべく、「鬼ヶ島」への討ち入りを決行することになる。

犬・猿・雉

 カイドウを倒すため同盟を結んだ忍者・海賊・侍・ミンク族はそれぞれ犬・猿・雉に関連する要素を持つ人物達が含まれる。

 「猿」は「モンキー」の姓を持ち、海賊を率いたモンキー・D・ルフィといえる。

 「犬」はミンク族を率いた戦士の1人イヌアラシ、「御神犬ごしんけん」とも呼ばれる二ホンオオカミを神格化した存在〝イヌイヌの実〟モデル〝大口真神おおくちのまかみ〟の能力を持つヤマトが挙げられる。

 「雉」は不死鳥フェニックスの能力を持つマルコ、キジ科に属する孔雀の着物を身にまとっていた光月日和が考えられる。

 ちなみに、鬼ヶ島で〝キビキビ〟の能力を用い「SMILE」の能力者を次々に味方につけたお玉は、エースと「妖艶なくノ一」になることを約束していたことから、忍者の要素を持っている。

 このように、ワノ国編における「鬼ヶ島決戦」は、同盟を結んだそれぞれの戦士達を代表する人物と味方として戦った3人の重要人物に『桃太郎』の要素が含まれていた。

 三大将、ワノ国編を通してワンピースと『桃太郎』の関連を見てきた。

しかし、いずれのオマージュも完璧とは言い難い不完全なものと考える人もいるかもしれない。『桃太郎』オマージュの完成形は後の最終章で描かれるものと考えている。

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