【ワンピース考察】〝太陽の神ニカ〟登場の伏線!20巻SBS「〝人と成る〟なんて言葉がございますように」

〝悪魔の実〟

〝ヒトヒトの実〟は、人が食べたらどうなるの?

 第20巻の質問コーナーSBSに投げ彼られたこの質問。

 これは〝ヒトヒトの実〟を食べたトナカイ・チョッパーに関連しての読者の素朴な疑問であるが、作者・尾田栄一郎氏はこう答えている。

〝人と成る〟なんて言葉がございますように。えー。これは成人するとか、正気にかえるとかいう言葉で、人が人になる。といいますと、つまり、人が人らしく生きる。と。そういう感じもあったり。ね。なかったり。つまり、なかったり。はい、さようなり。(逃げた)

 なんだかふざけているようでもあるが、結局のところ、ここで並べた〝人と成る〟という言葉の持つ意味については「つまり、なかったり。」といって逃げている。

 ではなぜ、彼はわざわざこの質問に答え、こんな回答をしたのか。これは〝人と成る〟という言葉の持つもう1つの重要な意味を示唆したのではないか、と考えられるのだ。

〝人と成る〟

 「人と成る」という言葉を調べてみると、「大人になる、一人前に成長する、成人する、常態にかえる」といったようなSBSでも触れられていた意味が出てくる。

 しかしもう1つ、作者が語ることのなかった別の意味が「人と成る」には含まれている。それは、「神などが人の姿をかりてこの世に現れる」という意味である。

 奈良時代の豊後国の地誌『豊後風土記ぶんごふどき』はこう記されている。

「神有り 〈略〉化て人と為りて参迎まゐむかへ」

 SBSで作者が「人と成る」という言葉をあえて使ったのにはこの意味を暗に示したかったからではないだろうか。

〝ヒトヒトの実〟モデル〝太陽の神ニカ〟

 ワノ国編〝鬼ヶ島決戦〟にて当時の四皇〝百獣のカイドウ〟と対峙した物語の主人公モンキー・D・ルフィは、彼の食べた〝悪魔の実〟の能力を覚醒させる。

 彼が食べたのは〝ゴムゴムの実〟ではなく、〝太陽の神〟を宿した〝ヒトヒトの実〟だったのだ。まさに「神が人の姿をかりてこの世に現れた」瞬間であった。

 覚醒以前、ルフィは〝ニカ〟の持つゴムのような身体という特性を得たに過ぎなかった。しかし、覚醒の後、彼は〝神〟の姿となり、いつもおどけて人々を笑顔にする〝ニカ〟そのものになった。

 作者が20巻のSBSで言及した「神と成る」という言葉は、ずいぶん後に明かされることになる〝神〟の能力を暗示していたのである。

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